The History Of CHISAN-GAISHO
コシイが目指す
地産外消の歴史
我が国は国土の約7割が森林であり、その内約4割が杉や桧などの人工林、6割が天然林です。
森林は大気中の二酸化炭素を吸収し固定化しながら酸素を放出し、また水源涵養や生物多様性を維持する機能があります。樹木はある程度成長すると二酸化炭素を吸収する速度が落ちてきます。
そこで伐期にきた人工林を伐採して利用して、そのあと再植林することで持続的な森林資源を維持できます。
人口の多い都心部での木材利用を促進すること、付加価値の高い用途を開発することで、価値の余剰分を山へ還元して再植林につなげること、そして持続可能な循環型の森林資源を次世代へつなげること、
それが、我々コシイが目指す「地産外消」です。
これまでの足跡をご覧いただくことで、より深く知るきっかけとなれば幸いです。
2006年(平成18年)
日本初の国産サーモウッド製造販売開始。フィンランドの技術を導入し、国産材のサーモウッド化に成功、建築物の外装材や木塀としての用途拡大。
【サーモウッドとは?】
水蒸気と高温による熱処理で、木材の耐久性を改善する。薬剤を使用せずに自然の力を最大限ひきだすエコな技術です。
2008年(平成20年)
前年に英国で制定された「グリーンガイド」の実態調査のため欧州へ視察。
グリーンガイドでは、木材がその製造過程において二酸化炭素放出量が他素材に比して少なく、また炭素を固定している事実が数字として比較表記され、設計者などのユーザーが木材を建築材料として選びやすくなっています。
2008年(同年)
中国上海に営業所を開設、国産材を中国に輸出して販売。
マンション共用部や商業施設のウッドデッキ、建築外装、マンションベランダ木質化など中国での需要開拓を進める。
グローバルな視点での「地産外消」を開始。
2010年(平成22年)
林野庁の企画「木のまち・木のいえリレーフォーラムインおおさか」にて基調講演を行う。
この講演がきっかけとなり大阪市道修町のJSTビルディング木質外装化プロジェクトへつながる。
2011年(平成23年)
東京都港区が立ち上げた「みなとモデル二酸化炭素固定認証制度」に登録し、都心部の木質化推進に貢献。
みなとモデルに参画する全国の提携自治体の首長を訪問し地方の林業・木材産業の実態を知り、のちの「地産外消」のコンセプトづくりのきっかけとなる。
2011年(同年)
東北大震災の被災県である福島県産材を大阪に運んで、大阪木材相互市場の協力のもと、復興市を大阪木材青年経営者協議会が企画。当日は多くの買い方に参加いただき競りを実施。 復興市の企画に賛同してくれた日本木青連の紀南、美作、河内のメンバーも一緒に市を盛り上げた。
2011年(同年)
国産材利用推進のために建物外装に木材を使ってヒートアイランド対策を検討。
対策協議会を立ち上げ、学識経験者の指導のもと大阪木材会館の木製外装化を林野庁補助事業をうけて実施。
2011年(同年)
横浜市の水源林である道志村産材を有効利用することで水源地保全、森林保全を目的とした道志間伐4社協力会を立ち上げる。翌年、横浜市議、横浜市行政、地元不動産業を中心とした森の循環推進協議会に改組し、市内での木材利用推進、子供たちへの木育を軸に活動を広める。
同協議会は平成26年には一般社団法人となり、名称も「全国森の推進協議会」となる。
2013年(平成25年)
復興市とヒートアイランド対策事業を評価され大阪木材大賞を受賞。
この年、みなとモデルに参画する全国市町村の首長が出席する「みなと森と水サミット2013」で基調講演を行う。
2013年(同年)
京都府が主催する「木材利用拡大大会」にて基調講演を行う。
2016年(平成28年)
熊本地震の被災地へ日本木青連のメンバーと一緒にウッドトランスフォームを搬入、接地。被災者に2か月間使ってもらい、その後現地のボランティアの拠点として活用してもらう。
この活動により熊本県知事と林野庁長官より感謝状を授与される。
木材が人に勇気を希望を与えることを実感しました。
2016年(同年)
幼稚園保育園に木の茶室を設置して子供たちにお茶を楽しみながら心を豊かに育む3育事業を企画。
デザインや建築を専攻する学生を対象に木の茶室のデザインコンペティションを実施、12の入賞作品を選定、そのうち2作品の実物を制作し、幼稚園保育園に寄贈、3育事業を実践。
【3育とは?】茶室を使って食育、茶育、木育を同時に行う、新しい教育方法です。
2016年(同年)
都心部での木材利用推進を目的とした政令指定都市木材利用促進議員連盟設立への貢献。
数年前から活動している(一社)全国森の循環推進協議会の顧問の横山市議(横浜市)と大阪地元の高野市議が知り合いであることに端を発し、木下市議(大阪市)にも声掛けして議員連盟立ち上げ準備の手伝いをした。
2019年(平成31年)
弱地盤でも設置可能な『木製浮き基礎工法』の検証開始。大阪・関西万博にも提案。
低コスト、短工期で木材利用拡大につなげる。設計マニュアルを整備し、公的機関による認証取得を目指す。
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